ミシュランとは?星の意味と数

2026年10月23日更新 · 星と料金は2026年10月時点

上から見た高級レストランのテーブルのイラスト。盛り付けられたコースの一皿、白ワインのグラス、カトラリー、皿の横に金色の星がひとつ。

ミシュランの星とは、ミシュランガイドが優れた料理を出すレストランに与える評価です。審査するのは皿の上の料理だけ。匿名の調査員が一つ星、二つ星、三つ星のいずれかを与え、三つ星が最高評価です。星付きレストランは毎年あらためて審査されます。

この短い答えの背景には、100年を超える歴史と明確な審査基準、そして星が一つ増えるごとに大きく上がる料金があります。このガイドでは、星の数が表す意味、調査員の審査方法、星の起源、そして星付きレストランの食事にいくらかかるのかを、私たちが料金を集めている世界3,503軒の星付きレストランのデータをもとに解説します。

ミシュランの星の数と意味:一つ星・二つ星・三つ星

星はどれも料理に対する評価で、段階は積み重なっています。二つ星の店は一つ星の店ができることをすべて備えたうえで、より強い個性と完成度を持っています。ミシュランガイドによる現在の各段階の説明と、ディナーのおまかせ・コースの一般的な料金は次のとおりです。

星の数ミシュランによる定義どんな店かディナーコースの一般的な料金(1人)世界の店数
★ 一つ星上質な食材を使い、はっきりとした味わいを常に高い水準で仕上げた料理正確で自信に満ちた、作り手の個性が見える料理。地元で愛される店も多く、特にランチは星付きの料理をいちばん手頃に味わえる方法です。180ドル
多くは140–215ドル
3,188
★★ 二つ星料理人とチームの個性と才能が表れた、洗練され感性豊かな料理独自の料理の世界、より長いコース、時計のように正確なサービス。予約なしで入れることはまずありません。280ドル
多くは235–330ドル
547
★★★ 三つ星最高の評価。料理の技を芸術の域にまで高めた料理頂点に立つ料理人、名作となりうる皿、そして数週間から数か月先まで埋まる予約。385ドル
多くは345–440ドル
161

各段階の説明はミシュランガイドの説明を要約したものです。料金は、The Starred Billで料金を公開している全店のディナーコースの中央値(1人あたり、サービス料別)をドルに換算したもので、「多くは」は中央の半分の店の範囲です。星は2026年版の各ガイドによります。2026年10月時点。

段階ごとの料金差ははっきりしています。二つ星のディナーは一つ星よりおよそ5割高く、三つ星は一つ星のほぼ2倍です。いちばん手頃な入り口はランチで、星付きレストランがランチコースを出している場合、一般的な料金は一つ星で115ドル、二つ星で190ドル、三つ星で295ドル。同じ料理を短くしたコースであることが多いです。ワインペアリングを付けると、一つ星で約95ドル、二つ星で約165ドル、三つ星で約215ドルが加わります。

ミシュランガイドは長年、各段階を一行で表してきました。日本でもよく知られた言い方で、一つ星は「近くに訪れたら行く価値のある優れた料理」、二つ星は「遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理」、三つ星は「そのために旅行する価値のある卓越した料理」です。新しい表現も三段階は同じですが、旅の価値より料理そのものに重きを置いています。

ミシュランに五つ星はある?三つ星(三ツ星)が最高評価

ありません。ミシュランの星は三つ星が最高で、四つ星や五つ星のレストランは存在しません。「五つ星レストラン」と言うときに思い浮かべているのは、多くの場合ホテルの星です。ミシュランはホテルには星ではなく「キー」という別の評価を与えています。三つ星を持つレストランは世界でわずか161軒、星付きレストランのおよそ24軒に1軒です。三つ星が最も多い国はフランス(30軒)、次いで日本(20軒)。すべての店は料金付きの世界の三つ星レストラン一覧 (英語)にまとめています。

星をもらうのはシェフ?それともレストラン?

レストランです。ミシュランガイドは星を料理人ではなく店に与えます。「星付きシェフ」とは、星付きレストランの厨房を率いる、またはその店を所有する料理人のこと。シェフが店を去っても星は店に残り、シェフが次に開く店は自分の力で星を得なければなりません。

新しい料理長が星をそのまま受け継ぐこともありません。厨房が替わると調査員は必要なだけ再訪し、料理が水準を保っている場合にだけ星が残ります。一方で、一人の料理人が複数の店を率いたり名前を貸したりできるため、三つより多くの星を「持つ」シェフもいます。ヤニック・アレノの名を冠した店の星は合わせて18個です。両方の数え方での比較は、ミシュランの星が多いシェフ (英語)のガイドにまとめています。

ミシュランの調査員と審査基準:星はどう決まる?

ミシュランガイドによると、調査員は世界のどこでも同じ五つの基準を使います。東京の一つ星がパリやニューヨークの一つ星と同じ意味を持つようにするためです。

  1. 食材の質。優れた料理は優れた素材から始まります。完熟した在来種のトマトから、丁寧に育てられた肉、一本釣りの魚まで。
  2. 味の調和。皿の上のすべての要素に意味があり、互いに響き合っていること。
  3. 調理技術の確かさ。火入れ、味付け、ソース、食感。古典でも現代的でも、正確に仕上げられていること。
  4. 料理に表れる料理人の個性。その店でしか食べられないと感じさせる料理であること。
  5. 一貫性。コース全体を通して、そして時間がたっても。一晩だけ素晴らしくても足りず、いつ訪れても、どの皿でも同じ水準が求められます。

評価に含まれないものも同じくらい大切です。内装や快適さ、格式、サービスのスタイル、ワインリストは星の評価には関係しないとガイドは説明しています。だからこそ意外な場所に星が見つかります。ゴーグルを着けて炭火でカニのオムレツを焼くバンコクの屋台料理人ジェイ・ファイは一つ星、イギリス・マーローのパブハンド・アンド・フラワーズは二つ星です。

ミシュランの調査員はミシュランの正社員で、多くはレストランやホテルで働いた経験を持ち、身分を明かさずに食事をします。一軒の店を必要なだけ、別々の調査員が、昼と夜、平日と週末に訪れ、そのうえでチームとして判断します。各ガイドは年に一度、多くは料理人たちを招いたセレモニーで新しい星を発表し(各ミシュランガイドの発表日 (英語)はこちら)、変更はその日から有効です。星の数に上限はなく、ミシュランはふさわしいと判断した数だけ星を与え、同じように自由に取り消します。詳しい流れはミシュランの星を獲得するには (英語)で解説しています。

ミシュランの星の起源:タイヤ会社のガイドブックから

ミシュランの星は、タイヤメーカーの販促アイデアから始まりました。アンドレとエドゥアールのミシュラン兄弟は1889年、フランス中部のクレルモン=フェランで会社を興しました。当時フランス全土の自動車は3,000台にも満たず、もっと多くの人に車で出かけてもらう(そしてタイヤをすり減らしてもらう)ため、1900年に地図、タイヤ交換のコツ、食事や宿泊の場所を載せたドライバー向けの無料ガイドを作りました。

小さな赤い本は、今では50以上の地域を扱う世界的なガイドになり、本、ウェブサイト、アプリで読まれています。年代はミシュランガイドの歴史によります。

ビブグルマンとは?星との違い、グリーンスター、セレクテッドレストラン

ビブグルマンは星ではありません。手頃な価格で質の高い料理を出す店に与えられる評価で、多くは高級食材を使わない気取らない料理です。価格の上限は国によって違いますが、考え方はどこでも同じで、質の割にお得だと感じられる食事です。3,000軒以上が選ばれており、ビブグルマンの店が後に星を得ることもあります。違いはビブグルマンとミシュランの星の比較 (英語)で詳しく比べています。

グリーンスターは赤い星と並ぶ評価で、上下の関係にはありませんでした。地元の農家や漁師との密な協力、季節に合わせた料理、廃棄物や使い捨てプラスチックの削減など、持続可能な美食をリードする店に与えられました。赤い星とグリーンスターを両方持つ店も、グリーンスターだけの店もありました。2026年5月、ミシュランはグリーンスターを段階的に廃止すると発表し、版を重ねるごとに持つ店は減っています。詳しくはミシュランのグリーンスター解説 (英語)へ。

ミシュランガイドに載っていても星もビブグルマンもない店は、セレクテッドレストラン(かつての「ミシュランプレート」)と呼ばれます。調査員が良い料理の店として推薦した店ですが、星付きではありません。

日本のミシュラン三ツ星レストラン:東京・京都・大阪・奈良の星の数

日本は世界有数のミシュラン大国です。星付きレストランは356軒、星の合計は457個で、そのうち三つ星は20軒あります。ミシュランガイドは東京、京都・大阪、奈良の各版があり、エリアごとの内訳は次のとおりです。

エリア星付きレストラン★★★★★★ディナーコースの中央値
東京156112611931,460円
京都976197228,800円
大阪813126626,620円
奈良22041819,800円

星はミシュランガイド東京、京都・大阪、奈良の最新版によります。料金はディナーのおまかせ・コースの中央値(1人あたり、円)。日本の店の料金は税・サービス料込みのことが多いです。2026年10月時点。

日本の三ツ星レストランは次の20軒です。

アジアで最初のミシュランガイドは、2007年11月に発表された東京版です。150軒に計191個の星がつき、パリの97個を大きく上回って話題になりました。最初の三つ星8軒のうち、ジョエル・ロブション、かんだ、ロオジエ、カンテサンスは今も三つ星に名を連ねています。2009年10月には日本で2冊目となる京都・大阪版が続きました。今も東京の星付きレストランは156軒と、パリの123軒より多く、ミシュランの星が多い都市ランキング (英語)でも世界一です。2027年2月16日には日本上陸20周年を記念して、東京、京都・大阪、奈良の新しい星が東京でまとめて発表される予定です。

行きたい店を探すなら、各エリアのページで星付きレストランすべてのディナー、ランチ、ワインペアリングの料金を比べられます。料理のジャンル別には、東京の星付き寿司店、東京の星付きフレンチ、大阪の星付きフレンチもまとめています。

ミシュランの星がある国は?

ミシュランの星付きレストランは世界52の国と地域に3,896軒あり、アフリカと南極を除くすべての大陸にあります。星付きレストランが最も多いのはフランス(645軒)、次いでイタリア(379軒)、日本(356軒)です。豊かな食文化があっても、ミシュランがまだガイドを出していないために星のない国もあり、インド (英語)や南アフリカ (英語)がその代表です。すべての星付きレストランは世界地図で見られ、国ごとの数は国別のミシュランの星 (英語)にまとめています。

都市ごとの料金は、よく見られているパリ、ニューヨーク、ロンドンのページで、星付きレストランすべてのディナー、ランチ、ワインペアリングの料金を並べて比べられます。

ミシュランの星のマーク(ロゴ)とキャラクター

ミシュランの星のマークは五角の星ではありません。中心が空いた、6枚の花びらのような丸い形で、フランスではマカロンと呼ばれています。ガイドの本、ウェブサイト、アプリでは、星付きレストランの名前の横に赤いマークが一つ、二つ、または三つ並びます。ビブグルマンのマークは、ミシュランのキャラクター「ビバンダム」(ミシュランマン、日本では「ミシュランくん」とも呼ばれます)が舌なめずりをしている顔。段階的に廃止されるグリーンスターは、星のマークの緑色版です。

多くの店は入口のプレートやウェブサイトにマークを掲げています。ただ、星は毎年変わるため、その店が今も星を持っているかを確かめられるのはミシュランガイドだけです。

よくある質問

ミシュランの星がなくなることはありますか?

あります。星は永久のものではありません。調査員は星付きレストランを毎年審査し、料理が水準を保てなくなれば、次の版で星は更新されません。閉店や移転、経営者の交代で星を失うこともあり、自らガイドからの掲載辞退を申し出た料理人もいます。私たちのエリアのページでは、最近星を獲得した店や失った店を確認できます。

ミシュランの星付きレストランの値段はいくらですか?

私たちが料金を集めている店では、ディナーのコースは1人あたり一つ星で約180ドル、二つ星で約280ドル、三つ星で約385ドルが一般的です(サービス料・飲み物別)。いちばん安い星付きの食事はずっと手頃で、シンガポールのホーカー(屋台)の麺なら約6ドルから。ランチはディナーの半額ほどのことも多いです。世界で最も安いミシュランの星付きの食事 (英語)もご覧ください。料金は国によって大きく違い、ミシュランの星付きレストランの値段 (英語)のガイドで国別に比べています。

ミシュランのセレクテッドレストランとは?星付きの店と同じですか?

違います。ミシュランガイドに載っている店はすべて調査員が良い料理の店として推薦したものですが、そのうち星を持つのはごく一部です。星、ビブグルマン、星のない掲載(セレクテッドレストラン)は、それぞれ別の評価です。店名の横に星のマークがあるかを確かめてください。

ミシュランの星はお金で買えますか?申請できますか?

星を買うことはできません。ガイドに載っている店は継続的に審査されます。店が調査を依頼することはできますが、どの店で食事をするかは、誰が依頼したかに関係なく調査員自身が決めます。

出典

料金と軒数は、The Starred Billが独自に集めた星付きレストラン3,896軒のデータです。星は各国のミシュランガイド最新版から、コース料金は各店の公式サイト(掲載がない場合は最近のレビュー)から取り、2026年10月に確認しました。ドル換算にはExchangeRate-APIの為替レート(2026年10月27日)を使っています。